【Excel超入門】COUNTIF、COUNTIFS関数の違い、条件を満たす個数のカウント

ExcelのCOUNTIF、COUNTIFS関数の違いや条件を満たすセルの数をカウントする方法についてまとめました。

【COUNTIF関数とは】条件付きカウント

Excelでは、COUNTIF関数で指定した条件を満たすセルの数を計算できます。

=COUNTIF(範囲, 検索条件)

引数	説明
範囲	カウントしたいセルの範囲
検索条件	カウントしたセルの条件（比較演算子やワイルドカードなどを記述）

複数の範囲・条件でカウントしたい場合はCOUNTIFS関数を使います。

=COUNTIFS(範囲1, 検索条件1, 範囲2, 検索条件2)

引数	説明
範囲	カウントしたいセルの範囲
検索条件	カウントしたセルの条件（比較演算子やワイルドカードなどを記述）

COUNTIF関数の第２引数（検索条件）には、比較演算子やワイルドカードを記述します。

主な比較演算子は次の通りです。

比較演算子	意味	記述例	記述例の意味
=	等しい	= 5	5と等しい
<>	等しくない	<> 5	5以外
>	大きい	> 5	5より大きい
<	小さい	< 5	5より小さい
>=	以上	>= 5	5以上
<=	以下	<= 5	5以下

主なワイルドカードは次の通りです。

パターン	意味	記述例	該当例
*	任意の長さの文字	わ*	「わい」「わたし」「わかやま」など
?	任意の1文字	わ?	「わい」「わか」など

記述例	説明
COUNTIF(A2:A5, A2)	「A2セルの値と同じセルの個数」をA2～A5セル内で検索してカウント
COUNTIF(A2:A5,”<>10″)	「値が10以外のセルの個数」をA2～A5セル内で検索してカウント
COUNTIF(A2:A5,”エクスカリバー”)	「値がエクスカリバーのセルの個数」をA2～A5セル内で検索してカウント
COUNTIF(A2:A5,”ご*”)	「”ご”で始まるセルの個数」をA2～A5セル内で検索してカウント

以下のシートから「沖田」という氏名の数をカウントします。

※B3～B5セルに「沖田」を含むセルは1つだけなので、B5セルには「1」が表示されます

–	関数ボタンを使う場合の操作手順
1	A5セルをクリックします。
2	関数ボタン[fx]をクリックします。
3	[COUNTIF]をクリックします。
4	[数値1]に「A2:A4」と入力します。（シートでセルをドラッグして選択することも可能）
5	[数値2]に検索条件を入力します。（数値を条件にしたい場合は数値、文字列を条件にしたい場合は”文字列”を入力）
6	[OK]ボタンをクリックします。
7	すると、A5セルに検索条件に合致するセルの数が表示されます。

以下のシートから「沖 + 任意の1文字」「任意の1文字 + 田」という氏名の数をカウントします。

※B3～B5セルに「沖 + 任意の1文字」「任意の1文字 + 田」を含むセルは1つなので「1」が表示されます

COUNTIFS関数は複数条件にすべて一致（AND）したセルの個数を求めます。
ANDでなく、OR（どれかが一致）でセルの個数を求めたい場合は、「COUNTIFS関数同士を足してあげます。

例えば、B3～B5セルに「沖 + 任意の1文字」もしくは「任意の1文字 + 田」を含むセルの個数をカウントしたい場合は次のように書きます。

=COUNTIFS(A2:A4,”沖?”,) + COUNTIFS(B3:B5,”?田”)